カテゴリー「稚内」の記事

2008/07/01

デイリーポータルZラジオが稚内に

デイリーポータルZのポッドキャスト、稚内で収録されたものが配信されている。題して「さいはてでお湯を飲む」。

リンク: デイリーポータルZラジオ.

ホテルの人にすすめられて副港市場のロシア料理ペチカに行き、ロシア人の客に陽気に話しかけられるも、それは収録されていない。録音内容はひたすらホテルの中でのダラトーク。ホテルのシングルは狭いそうで、ペチカまで5分だったそうだ。どこだろう?

いずれにせよ、既存の稚内観光関連情報の枠組みにとらわれない、斬新な内容。

エリア
北海道 > 稚内/宗谷
ジャンル
各国料理
住所
稚内市港1丁目6番28号
説明
クチコミ
稚内にできたロシア料理店
もっと読む
ロシア料理 ペチカ

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2008/06/14

【稚内】スーパーこしんが新店舗をオープン

僕にとっては懐かしい話題。
稚内で、地元スーパー「こしん」が新店舗をオープンさせた。「カムチャツカの雪」経由で知った。開店時限定の大騒ぎは、稚内の名物(?)。いや、どこでもそうなんだけど、稚内の場合には特に、普段とのギャップが大きいので、大変な騒ぎに見える。

リンク: カムチャツカの雪: こしん新店舗オープン.

「バザール」は「こしん」になったんだよ。川沿いの湿地や牧場だったその裏の土地は舗装されてしまって,新しいスーパー「シティ」とか「ホーマック」とか「モスバーガー」とか,郊外型の店舗が並んでいるんだよ。

シティ」というのは、道内資本の北雄ラッキーという会社が運営する大型スーパー。消費者は当時、この新しいスーパー(を含む大型商業施設)の開店をおおむね歓迎していたように思うが、迎えうつ地元スーパーの人たちは大変だったろう。「バザール」は「シティ」にもっとも近く、早々に撤退したのだが、その場所に「こしん」が移転するというのは、外から見ている限り、意外な展開のように見える。

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2008/04/13

ハートランドフェリーの「アインス宗谷」がデザイン一新

稚内を拠点に、利尻礼文航路とサハリンへの航路を運行する、ハートランドフェリー(ほかに、奥尻島の航路もある)。
去年までは東日本海フェリーという名前だったが、社名も変わり、船体のデザインの変更を進めているようだ。今日Flickrで見かけたところでは、サハリンとの間を往復しているアインス宗谷も、以下のように変わっている。



from wakkanai097

ハートランドフェリーのウェブによると、すでに他の船の塗り替えもすすんでいて、5月には新ターミナルができるようだ。これまでの裏寂れた稚内フェリーターミナルと比べると、かなり雰囲気の違うものになる。

 

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2008/02/14

食にまつわる再発見〜海の幸編 (学びふるさと再発見@稚内)

稚内のコミュニティFMである、FMわっぴーが、「全く新しい放送形態」としてポッドキャスティングをしつづけているのが、「学びふるさと再発見」という番組。稚内市がスポンサーとなっている。

今回から「海の幸」シリーズが始まり、第一回はかすべ。
リンク: 食にまつわる再発見〜海の幸編 (学びふるさと再発見@稚内).

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2008/01/08

コグレマサトさん「たこしゃぶ」を絶賛

ネタフルのコグレマサトさんが、稚内のたこしゃぶを絶賛している。「ホワッ」としているそうだ。

稚内の水産業界にとっては、今がたこしゃぶのブログマーケティングのチャンスかも(?)。

リンク: [N] 「稚内産たこしゃぶ」が本当にうまかった!.

これがですね〜、口に入れるとですね〜、本当にですね〜、ホワッとするんですよ。

たこがホワッとするんでしすよ。

これには本当に驚きました。こんな食感初めて。

たこっていえばグニャッて思っていたんですが、そうじゃないんです。たこはホワッなのです! そして甘くて旨味!

いやー、これはリピートしたくなる気持ちが分かりますね。


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2007/12/28

宗谷からのテスト販売品

宗谷支庁から、来年1-3月の間、有楽町交通会館のどさんこプラザ(と、札幌駅の北海道どさんこプラザ札幌店)で販売される宗谷管内からの商品が発表された。有楽町の店(あるいは、八重洲の北海道フーディスト)は、非常に競争が激しく、稚内が得意とする商品でも道内他地域に場所をとられているケースが少なくない。元宗谷人としては(勝手に?))歯がゆい思いをすることが多いので、ぜひ選ばれた5商品には継続して販売される商品として、生き残ってもらいたい。

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2007/07/20

わくほくてれび | 「さいほく歩き隊」利尻富士編

僕がXactiで撮った映像は、おおむねYoutubeにアップした。
編集はまったく施していない、生素材のまま。

一方、WAKHOKの研究生牧野君が、登山の様子を映像にまとめたものを、ちゃんと編集して、公開した。

リンク: わくほくてれび | 「さいほく歩き隊」利尻富士編.

この映像に登場するメンバーは、おそらくみな、初登頂だったはず。感動もひとしお、だったであろう。

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2007/07/11

利尻登山;9合目から頂上へ

利尻山で撮った動画のうち、登山中のものの整理・検証が終わった。9合目から山頂までの動画をまとめてお届けする。

山頂の動画とサイクリングの動画はまた後日。

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2007/07/09

利尻かもめロード

利尻映像シリーズ、第一弾はかもめ(うみねこ?)ロード。
利尻サイクリングロードで、鴛泊から沓形に向かう途中、空港を通り過ぎたあたり。
鳥たちを押しのけながら自転車で走行。

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2007/04/17

道内直行 台湾から空の便充実 稚内、函館発着、台北間を各12往復

久々に道新のサイトを見たが、リニューアルされたにもかかわらず、ヘッドが「経済 北海道新聞.」になってたりして、非常にブロガーには不親切だ。わざとかな?
というわけで、リンク先の記事は表題のもの。

台湾の中華航空は、五月下旬から八月下旬にかけ、稚内-台北間、函館-台北間を結ぶ国際チャーター便をそれぞれ十二往復運航する。稚内発着の国際チャー ター便は二○○一年以降計四往復の実績しかなく、かつてない規模となる。台湾人ツアーの目的地として札幌や知床の人気が一巡、日本最北の地・稚内などに新 たな注目が集まっていることを反映しているようだ。

「台湾、台湾」と期待しつつ、これまでこれといって有効な一手を繰り出せなかった感のある稚内だが、結局他地域の人気が一巡し、チャンスがめぐってきたようだ。

たしかに、このところ香港や台湾で北海道観光本を見ると、稚内の記述は少しずつ増えてきていた(以前に、 ICHINOHE Blog: Marginal Niigataの観光情報.で書いた)。たなぼたが一過性のブームに終わらないように、願いたいものだ。

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2006/10/23

Originally uploaded by t-squared.Great



Originally uploaded by t-squared.

Great photo of old scene in Wakkanai.
Midori Town really exists in Wakkanai, but I have never seen Midori Hosipital.

という風に、flickrからは日本語が通らない。この写真にある緑医院は、もし稚内のものだったとしても、恐らくもう存在しないものだろう。ここに写っている若い女性たちは、ひょっとしたらまだ稚内にいる人もいるかもしれない。

以前WAKHOKのウェブを編集しているときに、こういうのも見つけた。

-Wakkanai Air Station Website.

その頃を知らないので、懐かしいわけはないのだが、なぜか懐かしい。

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2006/09/19

久々の稚内

久々に稚内にやってきた。3ヶ月ぶり。

研究室の撤去のため、木曜日まで滞在予定。

台風が近づいているせいだろうか、案外暖かい。人の心も温かい。街の風景は相変わらず。「いろはにほへと」ができたのだけが、新しい情報か。

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2006/04/16

アンビバレントな稚内

僕のあわただしい旅立ちに続いて、ユーミーも稚内を旅立ったようだ。彼女とは5年間ゼミ活動を共にしてきたし、活躍ぶりもよくわかっているので、非常に感慨深い。

今日からブログちゃん:とりあえず今はさようなら

稚内については、その特殊な土地柄ゆえか、住んでいる間さんざんひどいことを言っておいて、脱出してからかえって懐かしむ人も多い。彼女のように稚内を礼賛するつもりもないけれど、彼女のいわんとすることは、なんとなくわかるような気がする。

半年間雪に閉ざされた生活。視界ゼロのブリザード。吹き溜まり。へっぽこな商業施設。遠すぎる大都市。愛想のない店員。雪かきを指導するおじさん。他人が気になって仕方がないうわさ好きの人々。文化・教養への無関心。ルーズなシステム。

それでも人は生きている。それでも生きている人たちは、出会って、仲良くなると、人材の少なさも手伝ってか、助け合い、尊重しあい、100%の付き合いをするようになる。人材、インフラ、気候条件、ありとあらゆる(信じがたい)制約条件を乗り越えて、みんなが力をあわせて、最大限の成果を得ようとする。「みんな」の立場は関係ない。学生も先生もない。役に立つ奴は尊重されるし、そうじゃない人も、仲間の枠に入っていれば、それなりに尊重される。

狭い世界観で自足する学生たちには、本当にもどかしい思いをする。一度でいいから、東京でも外国でも行ってほしいのだけれど、経済的な条件がそれを許さない。親が許さない、という人もいた。

#ニート対策として、田舎の若者に割引航空券を(回数限定でいいから)配布するのは、非常にいいことだと思う。国内航空券の値段にしても、成田に集中する国際線にしても、その異常さは都会に暮らしているとあまり気がつかないことであろう。

稚内にある、制約された世界での連帯感は、東京では体験できない、ある種のオルタナティブではあった。そこにプラスすべき要素が加わってさえくれれば、あいつもあいつもあいつも、もう一歩先に行けたんじゃないか、という気持ちになってくる。

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2005/02/16

「稚内体言止め」

ゼミ生たかやなの「Doblog - Softなぶろぐ -」に「稚内体言止め」というカテゴリーが登場した。たぶん意味のわかる読者は少ないと思うので、親切にも背景説明。ちゃんと説明しながら書きなよ。

稚内市内に流通する地元紙に、市内のニュースを取り扱う「稚内プレス」と宗谷管内のニュースを取り扱う「日刊宗谷」がある。「プレス」はタブロイド版で、表裏一枚の日刊紙。「日刊宗谷」も、テレビ面を含めて計4面でこれも日刊紙。北海道新聞には、留萌・宗谷という地方面があるのだが、全国紙は「北海道」面がそれぞれ1,2ページあるだけなので、地元の稚内のニュースは、この地元2紙と道新だけが頼りということになる。それだけ影響力は大きい。

自分の属する小さなコミュニティの支配的メディアのことについて、あまり悪いこともかけない。慎重に言葉は選ばなければ成らないのだが、、、。大手新聞社のような整理部や校閲部がなく、そういう工程が明確に位置づけられていないのではないかと思う。

-誤字脱字が多い
-見出しレイアウトがわかりにくい

という点に加えて、とにかく体言止めや中途半端に終わる文が連発される。手元に新聞がないので具体例をあげにくいのだが、たとえば。

-観光客も雪祭りの盛況ぶりに驚いていた。
-観光客も雪祭りの盛況ぶりに驚いた様子。
-雪祭りの盛況に驚く観光客。
-雪祭りの盛況に観光客も「びっくり」。
-雪祭りの盛況ぶりに驚く観光客も。

一番目の文はあまり採用されず、「様子」「観光客」「びっくり」といった表現で閉じられる文がよく用いられる。「も」も結構好まれているように思う。Yahoo!のサイト紹介文にもよくあるけど。この手の表現は、大手紙でも「締め」の言葉などで用いられていることが多く、おそらく地元二紙もそれにならっているのではないかと思うのだが、あまりに連発されると、読み手はしらけてしまうのだ。紙面が限られているというのもこの表現が多用される原因かもしれないとは思う。しかし、最後に文を閉じる表現に困った結果として、「体言止め」で終わらせたと思われるようなケースも多い。

しかもこの手の表現法は、どうも感染力が強いようで、地元の人の書く文章にも、この二紙の表現手法にならった表現が見受けられる。新聞協会が「NIE」を提唱している中、子供たちの日本語がこのメディア環境によってどういう影響を受けるのか、心配ではある。

ちなみに青森の東奥日報では、「明鏡欄」という投書欄に、結構むちゃくちゃな内容、文体の投書が掲載されていて、一戸家ではよく話題にのぼっていた。テレビでアナウンサーが使う日本語のおかしさを、親が指摘することもよくあった。うちの親はちゃんとメディアリテラシー教育をやってたんだなあ。ありがとう。

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2004/10/17

稚内の観光と市民生活

Kentからトラックバックがあった。「父の版画展」の後半部分は、ためらいながら書いていたので、わかりにくかったかもしれない。

稚内についてこの話をあてはめると、実はなかなか悩ましい問題になる。

稚内は観光地であるが、「ぶらり散歩」には向かない街である。そもそも気候が「ぶらり散歩」に適していないので、街の人は「ぶらり散歩」をしない。なので、あまり「ぶらり」系の街並みができていない。また、街自体が宗谷湾沿いに横長に伸びていて、その中でも観光地はあまりアクセスのよくない山の上や端っこに位置している。稚内駅から宗谷岬までは30キロもある。しかも宗谷岬が長時間滞在に向いているようなインフラを持つわけでもないし、まして、市民に親しまれるような空間が用意されているわけでもない。

で、観光客に対してはどうしているか。観光バスに乗せて、点在する観光地をまわっている。これは年寄りには向いているかもしれないが、「ぶらり散歩」ならではの旅先での発見を促進する仕組みにはなっていない。だからさしたる「発見」がないので、「宗谷岬に行った。寒かった。」ということで、観光客は満足し、「リピーター」にはならない。夏のライダー層は、それなりに稚内にくるまでのプロセスでリピーターになる人もいるようだが。稚内の冬季観光促進策として、今年は「リピーター」登録というのをやっていて、夏に来た人が冬にまた来ると、数千円相当のおみやげをあげることにしたようだ。リピートしたいと思っていない人を、モノで釣るわけだが、しかしリピートして楽しめるインフラを整えないで、リピートさせたところで、あまり意味はないだろう。そういう意味で、この制度もちょっとおかしい。

話を戻そう。こういう状態がよくない状態であると仮定すると、何が必要か。
まず、交通網の整備。どこでもバスで気軽に行って気軽に戻ってこれるようにする。弘前には100円で中心街を回れる循環バスが走っているが、そういうことはできるだろうか?あるいは、ワンデーパスで乗り放題というのを作ったらどうか。おそらくリピートした人たちも楽しめるだろう。エコビレッジなんか楽しそうよ。大学も訪れてみようかしら。サロベツファームに行って、ソーセージ作りでもしてみようかな。
ということになるが、観光需要にこたえられても、バス会社はつぶれてしまうだろう。町の人はバスをあんまり使わないし、まして宗谷岬までバスでいく用事は、宗谷岬に住んでいる高校生でもない限り、そうそうない。町の人の需要と観光客の需要にはギャップがある。
じゃあ観光需要にこたえる商店街・繁華街はどうか。飲食店はいけそうだ。「いい店、うまい店」系は、多少地元民と観光客の間にギャップがあるとはいえ、そこそこ同じメニューで両方の需要にこたえることはできるだろう。では、海鮮市場はどうか。市場は稚内に限らず、釧路や小樽や函館にある観光市場の場合、あまり市民からの関心をひかないかもしれない。少なくとも見栄えのする施設を作っても、投資を回収するだけの利益を見込むのは難しいかもしれない。中央商店街を「ぶらり」旅向きの趣のある店ばかりの街並みにしたらどうだろう?たぶん街の人はそういう「趣」にあんまり関心がないので、おそらく商売にならない。
あと、抜本的に何か、という意味では「カジノ」はどうだろう、という以前からのひそかな持論があるのだが、それは今日のところはやめておこう。

東京から飛んでくる飛行機に乗って、観光客のしゃべっていることに耳を澄ましていると、いろいろなことがわかってくる。基本的に彼らは自分たちの先入観で稚内を消費しようとしていて、その需要にすべて答えようとすると、おそらく稚内の街そのものが崩壊するだろう。でも観光の街を作ろうとしているのであれば、それにある程度おつきあいすることも必要だ。今は「全部送迎つきだからいいだろう」ということで、郊外の、どこにも車なしではいけないようなホテルに泊まらせているケースをよく見るが、あれはむちゃくちゃである。
「おつきあい」のために血税が使われるのもある程度は仕方がない。問題は使い方や覚悟、構えの問題である。稚内の人にその「覚悟」は感じられない。覚悟をするためには、関係者すべてが、相手の需要を理解し、それ以上の満足を与えるために何が必要かを考えなければならない。さらにもうひとつ、そのために使われる血税が、自分たちの生活にもかかわりがなく、直接的利益として還元されない場合に、どこまでそうした公共投資を受容するのかということも考えなければなるまい。つまり「関係者」は広義では、稚内市民すべてである。

ぼろぼろの施設を改造した「サハリン館」や、何も新たな魅力を提供せずモノで釣ろうという「リピーター」制度は、おそらくこうした市民の覚悟に支えられていない観光関係者が、なけなしの予算の中から苦しみながら生み出したものなのだと思う。そういう苦労に冷や水をかけたいというわけではないが、客観的・第三者的に見れば、それらの取り組みが「競争力」を生み出すようにはとてもみえないというのが、正直な感想である。

弘前に話をもどすと、弘前市内には道の駅が一つ、青森空港に向かう途中にも一つある。また隣町に、岩木山に向かう道中、地元農協がやっている同じような店がもう一つある。どこも観光需要にも答え、地元の人も安く買い物ができるのでよく来ているようだ。稚内の場合に難しいのは、こうした複眼的な思考に基づく設計、つまり市民にも観光客にもウケル施設がつくりにくいということだろう。弘前の町は「おつきあい」の施設を作っても、それなりに市民にも親しまれている。さくらまつりの期間、弘前公園への入場料を取りはじめたことは、市民に親しまれた公園を引き離したので、市民にはきわめて不評だったようだ。それはつまり、観光資源が単に観光資源であるだけでなく、市民にも親しまれているということだろう。今宗谷岬の駐車場を有料化して、市民は怒るだろうか?

観光と市民生活のギャップは、二つを複眼的に考えさせることがないので、それは結果として、市民に観光のことをまじめに考えるきっかけも与えない。子供を大学に進学させることであまり大したメリットがない(と勝手に考えている)ので、地元に大学があることのメリットもあまり考えないのと同じようなことだろう。

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