カテゴリー「学問・資格」の記事

2011/04/30

サルマン・カーン「ビデオによる教育の再発明」

大学教員には講義形式に固執する人がまだ少なくない。もちろん講義を全否定するわけではないが、学生の理解力にばらつきが大きくなる今日、すべての授業を一方向型の講義でやるべきかどうか、考えてみる価値はあるだろう。

以下のカーン氏の講演は、大学というよりも初等中等教育に関する話。視覚的に工夫されたビデオを家で見てきて、学校で教師とともに「宿題」をやるというもの。従来の授業形式では落ちこぼれていた子どもたちが、優等生の層よりやや遅れつつも、途中からぐっと理解度をあげて、成績が上がってくるのだとか。

ICTの導入により、個人に応じた授業展開が可能になり、教員はむしろ一人一人が個別に課題に取り組むのに寄り添うようになる。ICT教育がもたらす可能性を、カーンアカデミーもまた、示しているように思う。

教育へのICTの導入を、「非人間的」と先入観を持って眺めているたちに、ぜひ見てもらいたい講演だ。

サルマン・カーン「ビデオによる教育の再発明」 | Video on TED.com


Salman Khan | Profile on TED.com

2009/04/14

授業開始:KMD Digital Journalism(慶応義塾大学のデジタルジャーナリズム講座)のシラバスを読む

今週から敬和での授業がスタートした。
本当は先週金曜からだが、僕の担当分は今日から。

今日は3,4年のゼミと情報メディア論。
ゼミには新メンバーの加入があったので、どちらの時間も、ブログ、Twitter、Friendfeedの基本的な設定をしているうちに、時間が終わった。

ソーシャルメディアを使いこなし、自らも情報発信をしながら、既存ジャーナリズムへのソーシャルメディアのインパクトや制度的な課題について考える。3,4年でそこまでいけるように努力しているのだけれども、これまでのゼミは留学生が多く言葉の課題もあり、なかなか難しい年が続いた。今年の2年生は意識の高い学生が多いように感じるので、少し雰囲気が変わるだろうか。

ちょっと前にTwitterで流れていた、慶応情報メディア研究科での「デジタルジャーナリズム」のシラバスのことを思い出し、授業開始に合わせて、ざっと読んでみた。担当はJoiさん。

リンク: Summary and Links ‎(KMD Digital Journalism 2009)‎.

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2009/03/28

YouTube、大学チャンネルをまとめたYoutube EDUをスタート

Youtubeが大学の公式チャンネルの「ハブ」となるYoutube EDUをスタートさせた。以前から大学の公式チャンネルというのはあったのだが、それをまとめたということなのか。

リンク: YouTube Blog - 日本.

Earlier this week, we announced the launch of YouTube EDU (youtube.com/edu), a hub for videos from over 100 of our leading university and college partners. Think campus tours, news about cutting-edge research, and lectures by professors and world-renowned thought leaders. There are also 200 full (and free!) courses, in a range of subjects, from some of the world's most prestigious universities, including IIT/IISc, MIT, Stanford, UC Berkeley, UCLA, and Yale.

100以上の大学が参加しているとなっているが、日本の大学が含まれているかはよくわからない。少なくとも文面には出ていない。

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2009/03/25

リベラルアーツ教育と学び続けられる力

僕の所属する敬和学園大学は、人文学部一学部の「リベラルアーツ」の大学と紹介される。この不況は、人々の実学志向をさらに強めるとするならば、「リベラルアーツ」の大学には逆風となるのかもしれない。

「実学主義」に対置される「教養主義」(対置されるものなのかどうかはよくわからない)が、この時代の中でどのように追求されるべきかは、そんなに簡単なことではなく、「全人教育」というような、耳触りのよい言葉を言うだけでは、なかなか説得力を持たないだろう。

「大学を考える」にも先日、以下のような記事が出ていて、考えさせられた。僕自身考え続けているテーマであり、非常にさわりにくいテーマでもあるが、少し思うことを書いてみたい。

リンク: 注目が集まるリベラルアーツ教育について考える | 大学を考える.

ただ、このリベラルアーツを学ぶためには、学生本人が、積極的に自分のテーマを見つけるという行動が不可欠です。 幅広く学んでいくわけですから、その中で自分のテーマをしっかりと持たないと、4年間経った後「いろんなことを学びました」の一言で終わってしまいます。 それでは、昔の「一般教養」を4年間やった、というだけになってしまいます。

法律なら法律、物理なら物理、その分野の大学院に進めるぐらいになるのが理想的。 学部卒で就職するにしても、自分がどのように考えてテーマを選択したのか、ということは、ある意味、さまざまなオプションの中から最適の施策を選び出すというビジネスの場にも通じるものがあります。

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2009/03/23

「スイッチオンプロジェクト」の参加大学内訳

以前紹介した、大学生向けジャーナリストプログラムの「スイッチオンプロジェクト」の参加者が決まったようだ。参加者のうちわけは以下の通り。

リンク: 参加学生が決まりました - ガ島通信.

京都大学 1

慶応義塾大学 2

国際基督教大学 5

駒澤大学 1

成城大学 1

筑波大学 2

東海大学 3

東京大学 2

東京学芸大学 1

法政大学 1

武蔵野大学 2

明治大学 4

明治学院大学 4

立教大学 9

早稲田大学 3

地方からの参加も不可能ではないと思ったが、手が挙がったのは、京都大学からの1名のみ。藤代さんの記述を見る限り、告知には苦戦されたようだ。

このプロジェクトのことを知って関心を持つ学生は少なくないと思うので、藤代さんのブログその他、ウェブを通じて流れている情報の中から、自分に必要な情報を取り出せる学生というのが、実は非常に少ないということなんだと思う。新潟大学を含めて、新潟からは一人も手が挙がらなかったということだろうか。

過去の関連記事:

2009/03/22

Steve Jobsの卒業式スピーチ、高校英語の教科書に登場

以前このブログでも紹介した、Appleのスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)のスタンフォード大学卒業式でのスピーチが、高校の英語の教科書Crown Englishに採用されたそうだ。この前J waveでもこのスピーチのことが話題に出ていて、途中から聞いたので何で紹介されているのかわからなかったのだが、たぶんこの教科書のことが紹介されていたのだろう。




ちなみにこのスピーチについては、Smart.fmのリストにもなっているので、教科書を読まなくても(?)、勉強はできる。

2009/03/06

国立大学の統廃合私案と地方私学の立場

国立大学の統廃合を勝手に考えてみた記事が話題になっている。かなり大胆に大学を統廃合し、地方には中核大学だけを残すという考え方だ。東京の人から見たらまあこんなもんだろうという線だし、地方の人から見たら暴論だ。はてぶでの反応もおおむねそんな感じ。

リンク: 国立大学の統廃合私案 - Chikirinの日記.

橋下府知事が「大阪府立大学なんか要らないのでは?」と言ったとか言わないとか、という報道を聞いて、「要らんよね、たしかに」と思ったちきりん。ふとそのことを口にだしたら近くにいた知人が言った。「府立大どころか、国立大学だって半分くらい要らないと思うよ。」と。

で、ふたりで「国立大学って何校必要?」ってのを勝手に考えた。そもそも現時点で何校あるのかも知らなかったので文部科学省のサイトの一覧を一緒に見ながら考えた。放送大学を含め88校あるらしい。

って聞いただけで「あ~、確かに多すぎだね」と思った。公立大学(都道府県や市立の大学まである)を除いた国立大学が88校なんて直感的に「多すぎ」って気がします。明らかに民業圧迫。

だいたい18歳人口はもうすぐピークの半分以下になるんだから、普通に考えれば大学の半分は不要になるはず。国公立が税金を背景に「赤字でも倒産しない」という特権を振り回せば民間の大学にその分のしわ寄せが行く。そもそも国も地方も財政赤字なんだから、だったら率先して撤退すればすべて丸く収まるじゃん。

ということで、勝手に「ここ残す」「ここ要らん」と決めて見た。

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2009/03/02

公設民営大学の公立化:高知工科大学に続いて名桜大学も公立化を検討

名護の私立大学、名桜大学が、公立大学法人への移行を検討しているそうだ。「大学を考える」の記事で知った。

【名護】北部12市町村と県が設置し、学校法人名護総合学園が運営する「公設民営」の名桜大学(瀬名波栄喜学長)が、運営形態を現行の公設民営から公立大学法人への移行を検討していることが26日までに分かった。公立法人化で授業料を安くし、学生や保護者の負担を減らすのが目的。経済的に学びやすい環境を整備し、少子化などによる志願者数減少を食い止め、厳しい経営事情を打破したい狙いもある。


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2009/02/06

大学生向けのジャーナリストプログラム「Switch on」が参加者募集中

ガ島通信などに記事が出ているが、大学生向けのジャーナリストプログラム「Switch on」が参加する学生を募集している。

メディア関係者を「デスク」として迎え、取材の手法などを学びながらジャーナリストとしてのノウハウを身につけられる実践的プログラムだ。先日ご案内を郵送していただき、僕が大学生だったら絶対に参加しただろうなあと思った。

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2009/01/16

第43回EIP研究会(敬和学園大学にて開催)

来月13日の情報処理学会第43回電子化知的財産・社会基盤研究会(EIP)は、敬和学園大学での開催だ。

リンク: EIP研究会.

すでにプログラムは確定しており、原稿を待っている段階。プログラムは以下の通りだ。

プログラム
セッション1 13:00-14:15 3件
【1】     13:00-13:25 ○佐藤 和紀(法政大)、針谷 友彰(法政大)、安井 良介(法政大)、金井 敦(法政大)
「ブログにおける個人情報漏えいの状況調査」
【2】     13:25-13:50 ○安井 良介(法政大)、佐藤 和紀(法政大)、針谷 友彰(法政大)、金井 敦(法政大)
「ブログにおける個人情報漏えいレベルの定量化」
【3】     13:50-14:15 ○山川 智彦(NTTデータ)
「演習ノウハウの活用による情報セキュリティインシデント対応プロセス確立についての検討」


休憩
招待講演(14:30-15:30)
【4】     ○氏名 村上 晃(ラック)
「サイバー空間におけるリスクとは?~その脅威の最新動向~」

休憩
セッション2 15:40-16:30 2件
【5】     15:40-16:05 ○永田 健太郎(東大)、久保山 哲二(学習院大)
「特許の有効性に影響を与える要因の検討」
【6】     16:05-16:30 ○山本 淳(新潟大)
「電子マネーおよび企業ポイントの規制に向けての提言」

休憩
ポスターセッション 16:40-17:40 6件
【7】     ○関亜紀子(日大)
「コンテンツ循環におけるライセンス更新管理の技術的課題」
【8】     磯部大洋(新潟大)
「青少年と携帯電話・インターネットを巡る法的諸問題」
【9】     ○守屋 豊(早大)亀山 渉(早大)
「『日本ニュース映画』を対象としたデジタルアーカイブ構築についての一考察」
【10】    ○江成 昌治(新潟大)
「システム開発・保守契約に関する取引法の必要性」
【11】    ○Bishnu Prasad Gautam (信州大)
"A Model for Legacy resource management in service cloud over secured
environment"
【12】    ○寺島 大(新潟大)
「『出会い系サイト』に関する法的諸問題」

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