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2010/04/23

Facebookの提唱する「いいね」でつながる世界

Facebookが新しいプラットフォームを発表した。日本ではTwitterブームが続いていて、Facebookについてのこのニュースも、まだあまり話題になっていないようだ。

リンク: Zuckerberg曰く: “Web全体が最初からすみずみまでソーシャルである状態を作りたい”.

今日FacebookのF8カンファレンスで、Mark Zuckerbergは”Webのあらゆる場所がアクセスした瞬間からソーシャル”という状態を作り出したいと述べた。この究極的にソーシャルなWebを作るための部材が、Facebookの最新機能であるOpen GraphとSocial Pluginsで、PluginsにはFacebook.com以外のあらゆるサイトに置ける”like”ボタンや、どのサイトからもFacebook Connectをクリックせずにログインできるオートログイン機能、さらに、これらのプラグインやFacebook Chatを載せたFacebook Social Barのようなものまである(Meeboさん、さようなら)。

どうやら、Facebookと他サイトとの連携を容易にすることで、Facebook上に記録された自分や友人のアクティビティに基づいて、他サイトでも動的にページが生成されるようにしようということのようだ。検索して自分の気に入った情報を探すのではなく、ソーシャルに自分の必要な情報が探しだされるということだ。

いくつか記事を読んでみたが、今回は開発者向けの発表なので、実際にどのような事態が起こるのは理解しにくい。ただ少なくともはっきりしているのは、「like」、日本語版では「いいね」のボタンが、他のサイトに設置され、その情報がFacebookにも蓄積されるということだ。すでにCNN、ESPNなど30社がこのボタンを実装し、24時間で10億回押されるのだそうだ。それとFacebookとの連携は、特に意識しなくても設定される。

「いいね」によって情報が循環するというのは、TwitterのRetweetと同じことなのだが、それがFacebookと当該サイトの両方で利用されるというのが、大きな違いなのだろう。そして、「あなたの友達がおすすめした記事」「あなたの友達がおすすめした曲」「あなたの友達がおすすめした映画」「あなたの友達がおすすめした商品」などが、さまざまなサイトで表示されるということになる。

日本での存在感が今一つのFacebookだが、以下の記事を読んで、ちょっと認識を変えた。

リンク: Facebookはついに次 世代ウェブの主導権を握ったのではないか?.

キー ノートの冒頭でZuckerbergは驚くべき数字を披露してみせた。Facebookのユーザーが4億を超えた(そして急速に5億に近づいている)こと はわれわれも知っていたが、彼はFacebookが現在、過去最高のスピードで拡大していることを明らかにした。Facebookのユーザーベースがすで にこれほど巨大であることを考えると驚くべきことだ。Zuckerbergはまた1億ユーザーを獲得するのに5年かかったのに対し、携帯で1億ユーザーを 得るのには3年しかかからなかったと述べた。また過去1年間でその数が3倍に増えた。一番驚くべきニュースはわずか1年でFacebookConnect のユーザーが1億になったことかもしれない。だからこそ、今朝のZuckerbergの発言はウェブの構造を根本的に変える可能せがある。なぜなら、キー ノートで発表された数々の革新(ことにOpenGraph)はまさにステロイドで増強されたFacebook Connectそのものだからだ。

特にFacebookで他サイトにログインするFacebookConnectのユーザが1年で1億になったということ。この延長線上で、Facebook上に他サイトでのアクティビティを蓄積しようというのが、今回の発表の重要なポイントだ。このプロジェクトの中心人物で、Friendfeedを作ったBret TaylorはFriendfeedでの経験について、「FB Connectを通じてサインアップしたユーザーは他のサインアップ方法で参加したユーザーに比べて、4倍も常連になる割合が高かった」と述べたという。つまり、Facebook上の人間関係をサインアップ直後に再現できると、ユーザは新しいサービスにとどまる可能性が高いということだ。したがって、新しいサービスをスタートさせた者の多くは、このようなFacebookとの連携を歓迎する。GoogleがGoogle Buzzのスタート時に、多くのユーザを抱えるGmailと安易に連携させてしまったという失態も、同じような理由で説明がつく。

いずれにせよFacebookのネットワークはこれまで以上に拡大を続けていくことになり、さまざまなサービスに「いいね」ボタンが設置されることになるだろう。

さて、日本の場合はどうか。

リンク: Tech Wave : 【解説】Google時代の終焉宣言するFacebook新戦略【湯川】.

さてその感覚は、 Facebookがほとんど普及していない日本ではなかなか分かりづらい。「検索」からソーシャルメディアの時代に移行しつつあることはなんとなく感じて も、日本のウェブはMixi、Gree、モバゲータウン、Twitterなどなど、多くのソーシャルメディアによって分断されている。Facebookの ような巨大な勢力はまだ存在しないので、ソーシャルメディアが社会のインフラになることを想像しづらいのだと思う。

 

日本のSNSには、Facebookのような存在感がない。だが、今後同じような方向を目指すのではなかろうか。Techwaveの湯川氏は続ける。

しかし間違いなく時代はその方向に動いている。Facebookが日本でも力を持つのか、日本のどこかのソーシャルメディアが抜きに出るのかは分からな
い。分からないがソーシャルメディアは必ず、社会のインフラになり社会や経済を大きく変えていくのだと思う。

 

なぜなら人はつながりを求める社会的動物だからだ。人とつながりたいという気持ちは人間の根本的欲求であり、これを満たすことのできる情報インフラを人 類は初めて手にした。それがインターネットである。だから当然ネットを使って人々はつながり出すし、そのつながりの上を情報や物品が動いていくようになる ことも当然のことだと思う。

まだ全体像が見えず、薄気味悪さは否めないが、この新しい取組みが順調に走り出せば、日本でもFacebookが、Twitterとは別の形で、存在感を示すようになるかもしれない。Twitterの場合には、情報の流通がかなりオープンで、基本的には公開されているという前提で、ユーザが利用している。非公式RTが繰り返されて、元の発言者のコントロールが及ばなくなる問題はあるにせよ、それも含めて、ユーザには「何が起こっているか」が見えやすい。Facebookのこの新しい取り組みが人々に受け入れられるかどうかは、「何が起こるか」が予測可能であるという点が、もっとも重要となるだろう。

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