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2008/07/22

日本の「一般人」のパソコン、「一般人」のブログ

リンク: 一般人のパソコン.

でも、一部の人は何をどう頑張っても無理な気がする。

何か、人生に対する興味がPCとは無関係な空間にあるよう。

年賀状の作り方(といってもWordの用紙をハガキにするぐらいなのだが)を教えても、

授業で提出を求められているから作るのであって、年賀状を書くのにPCを使うなんて考えられないらしい。

そもそも、パソコンなんて言ってみれば配電盤の中身とか、車のエンジンルームのようなもので、

専門家が上手くやってくれればそれでよくて、自分たちが何かをする所じゃない、という認識なのだろう。

昔から個人的な意見として政治の世界はもっとインターネットを有効活用すべきだ、と思っていたが、

こういう現実を目の当たりにして、それは全くの間違いだと気付いた。

インターネットを通して見える世界っていうのは、本当に偏った世界なんだ、と。

僕がこの2年半格闘しているのは、まさにこのレイヤーにいる学生たちへの教育。共通基礎科目として、そのとき限りのおつきあいになるならば、さほど問題ではないのだが、その後専門教育でのネット利用を促進するための導入だとするならば、まだまだ改善すべき点ばかり。

ただ改善の手前に、パソコンやインターネットについて、「世の中」で「これぐらいできんだろ」と期待されることと「これができたらすごい」ということがそ れぞれ何であり、授業のの中で両者をどのように割り振るのか、具体的な方法論の前に、学生や世の中の実態が非常に見えにくい。「今の学生たちは携帯になじ んでいるので、パソコンもすいすい使いこなして、、」というステレオタイプに当てはまる学生もいるが、中高年層が思っているほど多くはないし、ソーシャル メディアを使いこなせる学生、mixiをSNSの一種として理解して使っている学生、ということになると、本当にごくわずかだ。

僕は学生をEmpowerするものとして、Social Mediaへの学生の参画を推奨しているが、これも学生の反応はまだまだ。「情報発信」の可能性を強調すればするほど、「発信したいことなんてない」っていう彼らの想いとのギャップがはっきり見えてくる。彼らにとっての発信というのは、「プロフ」のような世界であり、それを肯定的にとらえるか「やばい」ととらえるか、いずれにしても「発信できる」「発信したい」内容はそれぐらいしかないので、「自分Google化する」なんていっても、「ポカン」とされてしまうことだろう。

後期はもう少し省力化できるところのマニュアル化を進めて、ソーシャルメディア「体験」のさらなる充実に、力を入れてみたいと思っているが、それにしても、「一般人」なるくくりが、わかりにくなっているのか、僕の立っている位置が、自分でわからなくなっているのか。
そういう意味では、とにかく「ブログ」なるものを人々に認知させ、めんどくさい設定とか高度な機能とかはどうでもいいから、芸能人たちが使って いる「アメブロ」ってやつを使いたいと思わせる、サイバーエージェントの戦略は、見事ツボにはまっている。

リンク: アメブロの戦略が成功しているのでサイバーエージェントさんが最近注目です : ロケスタ社長日記.

「というわけでさー、私もブログやろうと思うんだけど、どこのブログでやるのがいいの?」

と聞く彼女。   

「昔は結構、差があった気がするけど、今のブログはどこもいい感じだから好きなところ選んでいいんじゃないかな!」

と僕。 

「あー、そうなんだ。じゃあやっぱりアメブロとかがいいのかな。古川君はどこでブログ書いているの?」  

アメブロ、やっぱり人気なんですね。   

「ライブドアブログだよ!」    

「へー、ライブドアなんだ。」

ネットに詳しくないといってももちろんライブドアは知っています。

しかしそのあとの発言が印象的で。

「ライブドアブログってさー、芸能人で言うと誰が書いているの?」

「え!」

けんすう氏が遭遇した現象は、まさにこの、ブログの「アメブロ化」を象徴する事態だと思う。「mixi日記でいい」といいきる人たちにブログを浸透させるには、この手しかないのかもしれない。先日紹介したAmeba GGも、こうしたアメブロアプローチの一環であろう。

リンク: TechCrunch Japanese アーカイブ » mixi―純然たる日本ローカルのSNSの成功を分析する.

日本市場では、MySpace(Alexa Japanで81位)もFacebook(トップ100に入らず)もmixiのはるか後方にいる。どちらもユーザーインタフェースはそれぞれ2006年 11月と2008年5月に日本語化されている(ただしサイト自体も日本向けにカスタマイズされているわけではない)。しかし、日本市場に特化して大成功を 収めた代償として、mixiのサービスは国際化することがほとんど不可能になっている。mixiは最近、お隣の中国市場に進出したが、現在のデザインのま までいくなら、mixiは国内市場を独占することで満足している方が安全だろう。

Serkan Toto氏によるこの記事を、「海外からの視点」と評している人を見かけたが、彼は日本語もできるし、東京のソーシャルメ ディアの世界で活動し、取材を続けている人だ。英語で書かれているけれども、海外「からの」視点で書かれたものとはいえないだろう。mixiの国外への進出計画については手厳しいが、世界のソーシャルメディアの中で、mixiがそれだけ特異なものだということだろう。それはつまり、ひとり mixiだけが特殊なのではなく、匿名への執着とか個人のメディア化への無関心、といった、日本のインターネットの特徴を、反映しているのかもしれない。

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