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2007/05/19

「しあわせの理由」の感想:Tsuyuguchi版

弟直哉の友人であった、Tsuyuguchiさんのブログに、「「しあわせの理由」を読んだ理由」がアップされていた。

n#
は自分の選択には誇りを持っている人だったような気がする。明確な根拠ととともに選択肢とリスクについては挙げてくれるが、相手に選択を強要しない人だっ
た。だからこそひとつ前のエントリでも述べたようにその会話には経験にもとづいた重みと、安心できる何かをを感じた。そんな選択の連続が人生だとするなら
ば、選択できない状態とは彼にとって何だったのか。一方でそのことに思いを巡らせると形容しがたい感情が込み上げてくる。

「明確な根拠ととともに選択肢とリスクについては挙げてくれるが、相手に選択を強要しない」というやり方は、多少の差異はあるけれども、うちの家族一人一
人の、外での態度がおおむねそうであるような気がする。だからこそ、弟がそうであったといわれると、家族はちょっとした違和感を持つのかもしれ
ない。

つまり、一戸家の会話全体がそういう一見冷静な空気の中で展開されているから、その中で微妙に異なる感情のあらわし方とか、論理的ではないところ
が、家族相互の中では印象に残っているのだけれども、それは外から見たら些細なものであり、我が家のそれぞれが共通に備えている資質のほうが、外から見たら特徴のように見えるのかもしれない。


論理を超えた感情がときに爆発してしまうような人だというのが、家族の中での弟の評価であった。でもきっと外では違ったのだろう。死者に対するリップサービスがあるにしても、彼が冷静な人間として評価されていたのは、どうも間違いがないようだ。

「選択できない状態とは彼にとって何だったのか。」
間違いなく治療方針を彼は選択できなかった。
一方最後に自分の進み方を彼は選択ができたと僕は信じたいけれども、それはどうか。脳の働きとしては「選択」を行えない状態にあった。それが客観的な評価というべきなのだろう。選択できない状態であることも認識されていないとすれば、そこには苦しみもないことになる。
意識の無かった弟の心境については、いまだにときどき、非科学的な想像をめぐらせてしまう。これはきっと、この先ずっと、そうなんじゃないかと思う。

三国志演義を読み直しているという話は聞いたことがあったが、「蒼天航路」について、僕は弟から聞いたことがなかった。ちょっと調べてみたら面白そうなので、今度読んでみようと思う。

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