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2006/11/12

稚内にて

稚内というところは、やはり独立王国だ。
ここの静かな風景を見ると、そのたびに人生観が変わる気がする。

「お疲れさま会」の間に、談笑しながら片手間でブログをいじっていて、最新投稿をうっかり消してしまった。ありゃ、と思ったがもう手遅れ。できる限り修復するようにつとめたのだが、ココログでのバックアップ読み取りにも失敗、一週間分ほどの記事、コメント、トラバ・コメントが一旦消えてしまった。「固定リンク」は消えたけれど記事自体は復活できたと思う。

昨日の騒ぎ、もう一つの論点は、ブログに実名登録をさせるのはどうかという話であった。
これも批判の趣旨はよくわかる。真摯に受け止めたい。そのように「させた」のではないが、そのような行為を助長してしまう言動をしたのも確かだ。授業が評価を伴う活動である以上、どこかで個人とのリンクをつけなければならないが、もちろんそれは裏でやってもかまわないし、僕が手を抜かなければいいだけの話だ。ただ、ブログ自体が実名なのか匿名なのか、それは「本来」個人が選択すべきことなので、たとえ授業の中にあってもあまり画一的なやり方にはしたくなかった。中国でのブログ実名制のような話(あれは顕名ではなく登録だが)に賛同するものではないし、ミクシーでの問題も承知している。が、匿名/顕名が発言の信頼性に関わるのも確かで、最終的には本人が、自分の発言にどんなラベルをつけるか判断するしかない。と、学生に説明しろというご批判だと思うが。

結局、はてなのブックマーク→ダイアリー(と、トラックバック)という「リンク」が、本来、最北の小さな大学でひっそりと行われている出来事だったはずのものに、関心をひきつけ、その性格を変化させたということになる。そこははっきりいって、判断ミス。状況判断が甘かった。そのとき、これ自体もジャンクであったはずのわずかな個人情報が、それ以外の属性データと連携していく可能性、口ではわかっているはずのそのそら恐ろしさについて、現実的に感じることとなった。

こういう諸々のことを理解させるというのは、実はかなり骨が折れる。
その意味では今回いろいろといただいたご批判やご提案には、これから自分で取り組むべきことのヒントも転がっていて、個人的には勉強になった。この手の「副作用」の話は、学生が現実的に理解しにくいものの一つだ。とりわけ、大学の授業をただの通過儀礼として考えている学生(どこの誰がそういう学生かはいわないが)は、(僕の分析では)さっさと事を済ませたいので、「とりあえずどうすればいいか?」(どうやったら解放されるか?)ということに注力しがちなのだ。そうであるからこそ、実践の中で学んでもらうしかないので、あんまり「プライベート」な「お砂場」においておきたくないという気持ちもある。たしかに僕にとっても、それはいつもジレンマだ。
いつ「お砂場」「教習コース」から「公道」に出すか、その判断による、ということになるだろう。そうした見際めをする場所が大学なのかどうか、本来的にはそうじゃないと思うけれど、高校「情報」の履修もれもある現状にあっては、まあそれもやむをえないのかもしれない。

今日は久々に、外の暴風雨との戦いになりそうだ。

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コメント

実名を明らかにして自己表現を行うことを何かすごく特別な、危険な、本来回避すべき行動のようにとらえている人たちがネット上には多いことは事実ですけど、でも、現実社会での自分の評価を高め、よりポジティブな未来に向かっていく手段としてネットを活用していこうと思ったら、どこかの段階でネット上での表現活動を現実社会の自分と結びつけていかなければいけないわけで、その意味では、ネット上での表現活動が現実社会での自分のアイデンティティと結びつくことを前提として、ネット上でいかなる表現活動しまたは自己抑制すべきかということを教えていくのが、情報教育のあるべき道ではないかと思ったりします。

>現実社会での自分の評価を高め、よりポジティブな未来に向かっていく手段としてネットを活用していこうと思ったら、どこかの段階でネット上での表現活動を現実社会の自分と結びつけていかなければいけないわけで

肩書きとステイタスを誇示した自意識過剰の上に過剰の意見ですわ。
日本の75%を占める無名のサラリーマンにそんな必要がありますか?
実名とIT弁護士とかの肩書きを現実社会に売り込みたい方は別でしょうけど。
それに言い難いんですけど、小倉先生の場合はかえって逆効果ですわよ。
先生のブログを見て、先生や先生の事務所にドン引きするIT業界のクライアント予備軍って結構いますのよ。

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