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2004年10月3日 - 2004年10月9日

2004/10/07

4年目へのブリッジ

今年の4年生の卒業研究も、例によって遅れ気味だ。
今年の学生たちはわりとみなアクティブで、就職のみならずその他いろいろな活動に忙しく、そのせいもあるのだが、例によって卒論を書くための準備作業がぜんぜんできてない。今日は夜遅くまで大学に残り、一人一人話を聞いて、ぐったり。

「読めない書けない」という、これまでの訓練不足を補うセンスがある学生はいいのだけど、そうではない学生はいつも大変だ。じゃあ事前に訓練を積んだらどうか。まさにそのとおり。少なくともずっと下の学年から所属していた学生については、責任を感じる。

訓練といって何をやるかだが、一つはアウトラインの作成。どういう論理構成をとるかという思考回路は、自分もそれなりにいつの間にか身につけたように思うのだが、実践的にそれ自体を目的にどのようにトレーニングするべきなのか。結局僕がテクニカルライティングを勉強しなおすしかないのかな。
ただこういうのは、振り返ってみて必要性を感じるものであって、最初からやらせると学生はついてこないような。

もう一つは、この前有斐閣からきた冊子に載っていた、要約の練習。法科大学院でも、資料の電子化に合わせて、膨大な判例資料を要約する訓練をしようという話であった。「まとめるといってもどうやってまとめたらいいかわからない」といって、そのままパワーポイントに抜書きだけを羅列して、しかも中身を理解していない学生が多い。その意味ではこの取り組みも有効だろう。

さて、これを4年になってからやるのでは遅い。もっと早い段階でやらないといけない。「読めない書けない」に加えて「読みたくない」学生たちに、どうやってこういう「訓練」調のものをやらせたらいいのか。欲張らず、中身はさしたる専門性のないたわいもないものにして、要約するという作業にまず集中させたらいいのか。

稚内の学生の中には、小中高の基本科目の勉強で挫折したが、得意のコンピュータでいわば「大学デビュー」をしていきいきとやっている者も多い。それはそれで学内的には教育の成功と見られていて、実際就職でも成功するケースが多い。しかし「デビュー」してみたけれども、それほど華々しい「デビュー」とならなかった学生には、やはり上のような別の意味での基本的実践的能力をつけさせなければならないのだろう。しかし「デビュー」以前の暗い過去に引き戻されるような、いわゆる「訓練」ものは、学生の意識をむしろ下げてしまう面がある。

東京サテライトでも稚内でもそうだが、今のカリキュラムに改善点を発見したからといって、そのギャップを埋める仕事を一人でできるわけではない。勉強すればできないことではない場合が多いと思うのだが、それでは体がもたない。

2004/10/06

成都の風景10

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丸山学長と成都信息工程学院周副院長。周さんはその後「院長」に昇進、学院(つまり大学全体)のトップになった。【関連記事】。エキサイト翻訳にかけてみたけど、あまり有用な情報はなかった。

もうちょっと探ってみたら、我々が訪問したときの記事もあった。

成都の風景9

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四川火鍋の店は、全体が大きなビルで、成都の現代史に関する展示物が各階にあり、食事前に全体を見て回った。写真は展示物の一つ。「毛主席語録」とある。おそらく文革時代のもの。

2004/10/05

成都の風景8

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回転寿司式火鍋。自由に具材を取って鍋に入れる。
鍋は紅白二つのスープに仕切られている。
赤いほうは唐辛子がたっぷり入っていて、むせるほど辛かった。
二色の火鍋はあちこちでトライしたが、赤いスープの辛さはさすが本場四川、であった。

たぶん成都で一番新しいおしゃれな店の一つなのだと思うが、学長と私の評価としては、「普通の四川料理のほうがいい」。二人とも基本的に辛さには強く、普通の日本人なら投げ出しそうな本場四川の猛烈な辛さにも平然としていたし、今回は冷静に複数の店の味を比較することもできた。

ちなみにそのとき店では、オリンピックのバレーボール女子「日本-中国」をテレビで放映していたが、その場にいた日本人の立場が危うくなるというようなことはなかった。バレーとサッカーではぜんぜん違うようだ。

成都の風景7

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杜甫聖堂。漢詩に興味がない私にはあまりよくわからなかったが、竹林の美しい庭園であった。

成都の風景6

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武候伺。成都市内。
劉備をまつるとともに、その他蜀の英雄の像が展示されている。
写真は劉備。

成都の風景5

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西南石油学院には、付属のホテル(招待所?)があった。
「石油賓館」(という名前だったと思う)。

ここのレストランで食事をしたのだが、そのときの一枚。
左側の男性がジャスミン茶を入れてくれる人。いろんなアクロバットなスタイルで入れてくれた。


成都の風景4

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丸山学長、西南石油学院軟件学院黎明院長とともに施設見学中。

成都の風景3

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西南石油学院の新都区(新興開発地区ということでしょう)キャンパス。中国の大学は急速に変貌を遂げているので、名は体をあらわすとは限らない。西南石油学院もたしかに「石油」の大学だったのだが、今はすでに総合大学になっている。成都市内にある「新都区キャンパス」では、軟件学院(ソフトウェア学部)が主力学部のようだった。

成都の風景2

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繁華街を歩くとこんな様子。
夜になると「ルミナリエ」のような美しいイルミネーションが見られる一角もある(季節限定だったかな)。

成都の風景1

四川省成都市。
大学関係者で行ったのはまだ僕と学長だけなので、周知の意味もかねて8月末に行ったときの様子をお伝えしよう。

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ホテルの窓から写した繁華街の風景。
手前に「太平洋百貨」奥のほうにイトウヨーカドー(伊藤洋貨堂)が見える。
中心街は非常にこぎれいだが、一歩路地裏に入ると工事現場で足場が悪いところも多い。「西部大開発」というのはこのようにして進んでいるのかと実感させられる。

Hotwiredのブログスタート

Hotwiredでブログがスタートした。
小倉弁護士とフリーライターの佐々木俊尚さんのブログがそれぞれ面白い。

小倉先生の「blogの隆盛と匿名主義の克服」は、全体としての論旨にも個人的に賛同できるし、それだけではなく、学生の皆さんに法律家のバランス感覚がどんなものなのか、読んで考えてみてほしい。これは法律家だけに必要なものではなくて、皆さん一人一人に持ってもらいたい感覚でもある。こういうことを自分自身の言葉で伝えられたらと思うが、まだまだ力不足で、うまく伝えられていないし、伝わっていない。

佐々木さんのSkypeの記事も面白い。P2Pを使った音声電話がどこまで浸透するのかは、これから注目だ。NTTなど既存キャリアのSkypeへの冷ややかな反応は、嵐の前の静けさにすぎないのだろうか。本当にこのサービスが既存の音声サービスを駆逐していったら、安定的にあまねく公平なサービスを提供することを原則としてきた電話のサービスは、どうなってしまうのだろう。災害時の通信手段の確保という点からは、遠い将来(ひょっとしたら近い将来)また新たな考慮が必要になってきそうだ。

2004/10/04

歩く広告塔

ブラジャケというサービスがあることを知った。
ブックカバーをスタイリッシュな広告で作ってしまおうというもの。

「うちの大学」についても、会場で一番でかい袋をつくって、イベントなどで配ろうというのが、僕の以前からのアイデアなのだが、あんまり皆さんピンとこなかったようだ。街を歩く人が「広告塔」になる、というのは、田舎に暮らしているとたしかにピンとこないのだろう。しかしいかにも広告っぽい広告や、まして宣伝臭たっぷりでここぞとばかりあれもこれもと情報満載の広告というのは、あんまり高い訴求力を持たなくなっているように思う。商品・サービスの性質にもよると思うが。人づてにちらっちらっと見せる余裕こそが、大事だと思う。

直前に書いたことととも関連するが、「意識の隅っこに置かれる」ことを繰り返して、あるとき「そういえば」と思い出してもらえるような広告スタイルこそが、現代人にもっとも訴求するのではないか。たしかに妙に説得的な夜中のテレビショッピングにつられてしまう人もいるんだろうけど。

問題はこの手の「スタイリッシュ」広告というのは、広告を出す側にそういう余裕を要求しながら、しかも結構なお値段になるということだ。

情報共有

数日前の「郷土愛」の弊害には、いくつかコメント、トラックバックをいただいた。ぼかした書き方をしたのと、いくつかの論点を一度に書いたので、コメントのポイントもいろいろだった。

まず稚内にも「外から見える稚内」についてちゃんと考えている人がいる、という意見。
それには同意する。でも、その少数の良識が全く通じる気配がないというのが問題だ。それと、良識なんかなくてもなんとかなる、という楽観的な立場に稚内がいないということがまず大前提になる。「観光」がなければどうにも立ち行かないというのは、都市の構造として非常に悲観的な状況だし、その頼みの綱の「観光」をなんとかする機運もないというのは、もはや絶望的だ。で、いいたかったのは、にもかかわらず「地域に根ざしてくれ」という大学へのリクエストは無茶苦茶なのだということ。何に根ざしたらいいのだろう?そんなに何もないんだったら「大学に根ざしてくれ」とこちらからもいいたくなるというのものだ。IT産業の集積について、何か考えていただいたことはあるのだろうか?学生の起業支援なんて話は、全く聞こえてもきません。

情報共有のチャンネルを作っていくことが大事というもう一つの意見。そう思う。
GREEのサービスを使って感じるのは、非常に都会的な情報共有スペースだということ。これは都会のユーザが多いという意味ではなくて、他人との濃淡のある付き合い方や濃淡のある情報共有があるという意味だ。東京では、電車の中や喫茶店などで、いやおうなしに他人の情報が入ってくる。しゃべっている内容が聞こえたり、服装が目に付いたり。で、他人のことは大して気にはしていないのだが、ちょこちょこ意識せずにいろいろな情報が入ってくる。また人ではなくても、たとえば電車の中吊りとか街に出ている看板から入ってくる情報もある。それらはそんなに集中して情報を取り入れる対象にはなっていないが、自然に入ってくる情報として意識の隅っこに置かれることになる。田舎にいると他人を凝視していろんな情報を得る人たちがいる一方で、自分にかかわりのない情報がちょろちょろ入ってくることが極端に少ない。情報が少ないから他人のことをよく見ているのかもしれない。
GREEは友達の意外な一面がわかるだけでなく、友達の友達のことがだいたいの人となりまでわかるようになる。Blogやおすすめの本の情報もちょこちょこ入ってくる。それらは必ずしも自分の興味の範疇に入るわけではないが、まさに「意識の隅っこ」に置かれることになる。「外の世界」を感じたからといって、一足飛びに「田舎者」でなくなるわけではないが、「中吊り広告」のない街の人には、結構大きなインパクトがあるように思う。

まず稚内掲示板の書き込みに、知性のかけらもないという状態は、なんとかなるかしら。2ちゃんねるの稚内版と割り切るにしても、あまりにもひどい。


Koyote

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GREEのグループはいつまでたっても二人のまま。
「ヨン様」ブームもこちらにはあまり波及効果がないようだ。
というわけで、少しずつ韓国のみならずアジア音楽の紹介もしていこう。
ちなみに、アジアのCDや洋書は、GREEのおすすめには掲載できない。アマゾンのデータベースに入っていないようだ。

最近再度のマイブームが訪れたKoyoteは、一戸ゼミ生で僕の車に乗ったことがある人なら、「歌手名は知らないけど曲は知っている」というアーティストだ。一戸車からときどき爆音が出ているアレです。非常に韓国的な古典的なメロディを時折取り込んだダンスミュージック。男女混声ユニットで、メインボーカルのシンジ(女性)の伸びやかなボーカルが印象的。ソウルの街角や歌舞伎町で耳にしたことがある人も多いだろう。

興味をもたれた方は、公式サイトまで。韓国語がわからなくとも、「Video Clip」のリンクを上から適当にクリックすれば曲が出てきます。
また日本語での詳しい情報は、Turbo Clubにて。丹念な日本語訳にはいつもながら頭が下がる。


2004/10/03

中森明夫講演会

大学の学園祭で、中森明夫講演会をやることになった。
光文社「女性自身」の編集部副編集長田邉さんの紹介で、お二人で稚内に来てもらうことになった。

さて。

いかなるイベントであれ、稚内というところは集客に苦労するところだ。
いかに高名な先生がきても、あんまり高尚な企画には、街の人がついてきてくれない。今まで「大入り」だったのは、アニメの上映会だけ。そのときは親子連れが大挙して文化センターに押し寄せた、と学生たちが言っていた。

つまり「大衆」的なイベント以外はなかなか成立しづらいということだ。

中森明夫氏は、「Newsな女たち」をSpa!で連載していた人。
サブカルチャーに詳しい人なので、切り口によっては「大衆」的にもなるし、そうじゃないようにもできる。
まして「女性自身」はきわめて「大衆」的。田邉さんも非常に教養のある方であったが、こちらも「大衆」的でもそうじゃなくもできるだろう。

僕のやりたいことは、大衆的ではないほうなのだが、客入りを考えると大衆的な方向に行かざるを得ない。

さてどうしましょう。今週中には枠組を決めて、告知に入る予定。

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