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2004/11/10

台頭する「冬ソナ」系韓国ファンと歌舞伎町の変容

95年に大学院入学時、韓国から留学してきた友人に連れて行かれた歌舞伎町のコリアタウンは、当時自分が歌舞伎町の奥座敷など知るはずもない貧乏学生だったということを差し引いたとしても、今とは比べ物にならないほど近寄りがたい独特の雰囲気が漂っていた。日本語のメニューなど用意されていない店も多かったし、連れて行かれた店も、たいてい一見さんが入れないようなスナックタイプの店舗だった。

2002年ワールドカップで韓国が日本を上回る成績でベスト4に進出したころ、すでに自国チームが敗退した日本人は、歌舞伎町で韓国人たちと韓国の応援をした。ワールドカップと前後して、韓国人街の店には、明確に日本人もターゲットにしたような店が増えた。以前の雑な価格設定の店は次第に姿を消し、少しずつ日本人OLグループにも利用しやすくなっていった。

今回の東京滞在は、ずっと歌舞伎町を拠点にし、久々に昼間のコリアタウンを歩いてみて驚いた。明らかに今までとは違う客層、つまり「冬ソナ」系と思しき40代以上の主婦層が、昼間のコリアタウンで韓国料理を食べている。昼間はあまり客のいない界隈で、ぽつぽつと入っているグループの大半が、日本人女性グループになった。肖像権・パブリシティ権にはまったく配慮されていない、ヨン様グッズが街にあふれ、食堂はもちろん、今までまったく日本人を相手にしていなかった韓国人向けの美容室も、店先に「韓流」グッズコーナーを設けている。

日本人の韓国に対するイメージは大幅に改善された。内閣府が行っている外交に関する世論調査でも、ここ数年で韓国の好感度はぐぐっと上がっている。ミーハーの力は、戦後50年、変わることがなかった日韓関係に、大きな改善をもたらした。もちろん、ミーハーの力が爆発するための素地ができてきていたということもあるけれども。

石原東京都知事の陣頭指揮により、不法残留外国人の歌舞伎町での一斉摘発が進んでいる、という。しかし実際問題なのは不法残留を行う外国人というよりも、「専門性のある外国人」だけを入国させるという、いまの入国政策にあるように思えて仕方がない。

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